Android 15がついにリリースされました。Pixelから配信中です。特に目玉機能が「Private Space(プライバシースペース)」です。この機能は、スマートフォンのプライベートなデータやアプリを他人に見られないように隔離する新たな方法を提供します。この記事では、Android 15の「Private Space」がどのように機能するのか確認していきたいと思います。
ちなみにAndroid 15はMicrosoft Intuneでもしっかり対応しております。
Private Spaceとは?
「Private Space」は、Android 15に搭載された新しいセキュリティ機能で、ユーザーのスマートフォン内に隔離された空間を作成し、重要なデータやプライベートなアプリを格納することができます。この空間は通常の操作環境(メインスペース)とは独立しており、他のアプリケーションからアクセスされることがありません。
また、プライベートスペースに保存されたアプリは、指紋などに認証を通じてのみアクセスできるため、ちょっと人に貸すなんて場合でもプライバシーを守ることができます。
面白いのは、メインスペースとプライベートスペースでは異なるGoogleアカウントを使用できるため、同じアプリケーションを複数のアカウントで使い分けることもできたります。(Facebookを2つ導入したりできます。)
Private Spaceの主な特徴
専用のスペース:アプリランチャー内に独立したスペースが作成されます。
アプリの隠蔽:Private Spaceにインストールされたアプリは、スペースがロックされている間、最近の表示、通知、設定、他のアプリから隠されます。
メインスペースからアプリの移行不可:既存のデータやアプリをプライベートスペースに移動することはできません。
プライベートスペースへのアプリインストール:ユーザーはアプリストアからアプリをインストールでき、メインスペースとは別のコピーとして扱われます。同じアプリをメインスペースとプライベートスペースに入れられます。
専用Googleアカウント使用:メインスペースとPrivate Spaceで異なるGoogleアカウントを使用可能です。使わなくてもOK
アプリの停止:Private Spaceがロックされると、アプリはフォアグラウンドやバックグラウンドでの活動(ジョブやサービスの実行など)ができなくなり、通知も表示されません。
Private Space を有効にする方法
Android 15の「Private Space プライベートスペース」を有効にするには、PixelスマートフォンでAndroid 15が実行されていることが必要です。まず、設定アプリでお使いのデバイスが最新のAndroidバージョンであるか確認しましょう。まだアップデートが利用できない場合は、提供されるまでお待ちください。
Private Space を有効にするには、「設定」→「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」→「プライベートスペース」に移動します。
設定中に新しいGoogleアカウントを取得します。GooglePhotoなどプライベートスペース外でデータを見られないようにするためとのこと。すでにメイン以外のアカウントをお持ちでしたらそれを使うこともできます。
プライベートスペースがロックされていると、バックグラウンド通信が停止するため、通知やバックグランド機能が停止します。
プライベート スペースは、バックグラウンドでの実行や重要な通知の送信が必要なアプリ(医療アプリなど)には適していません。その理由は、スペースがロックされている場合、通知とバックグラウンド アクティビティが停止するためです。
プライベート スペースがロックされている場合、プライベート スペース内のアプリは権限マネージャ、プライバシー ダッシュボード、その他の設定に表示されません。
プライベート スペースを新しいデバイスに移動することはできません。別のデバイスで使用したい場合は、別のプライベート スペースを設定する必要があります。
誰かがあなたのデバイスをパソコンに接続したり、あなたのデバイスに有害なアプリをインストールしたりすると、そのユーザーもあなたのプライベート スペースにアクセスできる可能性があります。
設定が完了すると、アプリドロワーの下部に新しい「プライベートスペース」が表示されます。このスペースにアクセスするには、ロックアイコンをタップしてロックを解除するだけです。
初期設定ではGmailなどのGoogleアプリが使用できるようになっています。Playストアからプライベートスペースにアプリをインストールすることが可能です。すでにインストール済みのアプリを移動することはできません。
こちらのYoutubeのようにメインスペースとプライベートスペースに同じアプリケーションをインストールすることができます。これは地味に便利そうです。
設定でプライベートスペース自体を隠すことも可能です。
プライベートスペースはメインスペースとは別でディスクも使用します。初期設定だと6GBほど消費しています。アプリケーションを導入するたびに増えます。
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