現在、多くの企業や個人がMicrosoft Azureを活用しています。特にOfficeアプリケーションを利用されている企業では、パブリッククラウド活用の最初の一歩にAzureを選定されることも少なくないでしょう。
しかし、いざAzureを使おうとなった際「どこから買えばいいのか」「どういう契約形態があってどれを選ぶべきなのか」分からずに手が止まってしまってはいませんか?
そこで本記事では、Azureの契約形態の違いと、それぞれの特徴を解説したいと思います!
Azure利用の第一歩を踏み出す一助にしていただけましたら幸いです。
Azureとは
こちらをご覧いただいている方の多くはご存じかもしれませんが、導入として簡単におさらいします。
Azure(アジュール)とは、Microsoftが提供するクラウドコンピューティングサービスです。企業や個人がデータストレージ、仮想マシン、データベース、AI、データ分析など多岐にわたるITリソースをオンラインで利用できるプラットフォームです。Microsoft製品との親和性が高く、グローバルに展開されている点が特徴です。
Azureの特徴
- Microsoft製品との親和性が高い
Azureは、Windows Server、SQL Server、Office 365などのMicrosoft製品とシームレスに連携できるため、Microsoftエコシステムを活用している企業にとって非常に使いやすいプラットフォームです。
AWSやGCPといったほかのパブリッククラウドと比較した際の1番の特徴ともいえます。
- グローバル展開をしている
Azureは、60以上のリージョンで140の国と地域にサービスを提供しており、グローバルなビジネスニーズに対応できるインフラストラクチャを持っています。
- 規格に準拠したセキュリティ
Azureは国際的な規格に準拠した高いセキュリティを提供しており、多くの業界で求められるコンプライアンス基準を満たしています。
Azure契約形態の種類
それでは、ここからはAzureの契約形態について解説していきます。
Azureを法人として購入するには、大きく2つの買い方があります。
1つがパートナー企業経由で購入する方法、もう1つがマイクロソフト社と直接契約する方法です。
パートナ企業経由での契約
パートナー企業とは、Microsoftのクラウドソリューションに関する認定プログラムやサポートを提供する企業のことを指し、いくつか種類があります。
これらのパートナー企業は、独自の構築サービスや保守サービスを提供しているため、より自社のニーズや予算状況に沿ったサポートを得られます。
関連ブログ:Azureはどのパートナー企業から契約する?EA契約・CSP契約それぞれ解説!
そして、このパートナー企業からAzureを購入する方法にはさらに2パターンあります。
- Microsoft Enterprise 契約
- Microsoft Cloud 契約
後段でそれぞれ解説します。
マイクロソフト社と直接契約
一方で、マイクロソフト社と直接契約することも可能です。
クレジットカードの登録が必須、請求書払いは一定金額以上利用しないと利用不可など制約があるため法人で本格的に利用するにはあまり適さない場合が多いです。
契約方法は1つなため、シンプルに始めていただけます。
- Microsoft Online Subscription 契約 (MOSA)
契約形態の詳細
Enterprise Agreement契約(通用:EA契約)
Microsoftパートナー企業経由で購入し、3年間の料金を事前に見積もって前払いで契約する、という方式です。
Azureの契約はパートナー企業と契約、その後のサポートはマイクロソフト社とやり取りをするという関係性になります。
- マッチする企業
- がっつりAzureを使っていく計画のある大企業
Microsoft Cloud 契約(通称:CSP契約)
CSP契約は、Microsoftパートナー企業経由で購入し、従量課金制で使った分だけ後払いする方式です。
Azureの契約から環境構築、その後の保守運用まで一貫してパートナー企業から支援を受けることができます。
- マッチする企業
- 最初から最後までパートナー企業に伴走してほしい企業
- 企業規模は問わない
Microsoft Online Subscription 契約 (MOSA)
パートナー企業を介さず、顧客自身がWebから申し込み、従量課金制で使った分だけ後払いする方式です。シームレスに直接サブスクリプションの購入、アクティベーション、プロビジョニングを行うことができます。
- マッチする企業
- まず小さくお試ししてたい
- (個人的に研究したい)
まとめ
契約形態にはパートナー企業経由と直接契約の2つの方法があり、それぞれに異なるプランがあること、それぞれの契約方式の概要をまとめさせていただきました。
- パートナー企業経由では2つの契約方法(EA契約、CSP契約)がある
- マイクロソフト社との直接契約(MOSA契約)も可能だがどちらかというと法人には不向き。
- それぞれの概要は下記
- EA契約: 大企業向け、事前に料金を見積もり前払い。
- CSP契約: 従量課金制で中小企業にも適している。
- MOSA: 自分でWebから申し込み、小規模で試すことができる。
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