Marketing

2024年のデジタルマーケティングトレンド5選

デジタルマーケティングの世界の変化は急速です。

そこで本日はHubSpot社やForrester社の調査結果をもとに、2024年のデジタルマーケティングトレンドを5つご紹介したいと思います。

参考:The 2024 State of Marketing & Trends Report: Data from 1400+ Global Marketers

トレンド5選をご紹介

トレンド① ソーシャルメディアの重要性

ソーシャルメディアは依然として高いROI(投資収益率)を提供しており、特にInstagramとFacebookが強力なプラットフォームとして機能しています。調査によると、64%の消費者がソーシャルメディアで製品を発見していることが分かりました。

ソーシャルメディアは単なる情報発信の場ではなく、消費者とのエンゲージメントを深めるための重要なチャネルです。マーケターは、顧客との対話やフィードバックを重視し、ブランドの信頼性を高める戦略を構築する必要があります。

トレンド② 短編動画の成長

短編動画は最高のROIを提供し、2024年にはさらに投資が増加する見込みです。特にTikTokやInstagram Reelsなどのプラットフォームが人気を集めています。

短編動画は視覚的に訴える力が強く、消費者の関心を引くための有力な手段ですね。最近では採用活動でも動画が頻繁に活用されているようです。
この傾向を活用し、ストーリーテリングやブランドメッセージを効果的に伝えるコンテンツを制作することが求められます。

トレンド③ マイクロインフルエンサーの活用

マイクロインフルエンサーとのコラボレーションが効果的で、多くのマーケターが投資を拡大予定です。彼らは限られたフォロワー数ながらも、高いエンゲージメント率を誇っているそうです。

マイクロインフルエンサーは、フォロワーとの信頼関係が強く、よりパーソナルなアプローチが可能です。
自社の商品やサービスをより効果的にプロモーションすることができるでしょう。

トレンド④ データプライバシーの影響

第三者クッキーの廃止により、ファーストパーティデータの活用が増加しています。消費者のプライバシー意識が高まる中で、マーケターは新たなデータ収集方法を模索しています。

データプライバシーは今後ますます重要な課題となります。企業は透明性を持ってデータを扱い、消費者から信頼を得ることが成功への鍵となるでしょう。また、AIとファーストパーティデータの組み合わせによって、よりパーソナライズされた体験を提供できる可能性があります。

トレンド⑤ AIの導入

AIが世に浸透してきてしばらくたち、様々なサービスにAI機能が導入されるようになってきました。

調査によると、世界的には64%のマーケターがすでにAIを使用しており、38%は2024年での導入を計画しているそうです。
AIはコンテンツ生成やデータ分析など、多くのタスクにおいて重要な役割を果たしています。
特に、生成系AIは高品質なコンテンツを効率よく作成するサポートを行ってくれるため、AIを活用している多くのマーケターがその効果を実感しているかと思います。

デジタルマーケティングに欠かせないデータ分析という観点で1つ、Forrester社の調査結果をご紹介します。
BIプラットフォームの世界においては、もはやAIは「拡張機能」ではなく必須要素となっていきているというものです。

参考:AI Is Now A Core Capability Of BI Platforms

例えば、昨今のBIプラットフォームには、以下のようなAI機能が実装されています

  • ワンクリックでの高度な分析
    予測や異常検知、影響を与える要因の特定などを容易に実行する
  • 自然言語によるデータ対話
    ユーザーが自然言語でデータをクエリできるため、データ分析が直感的に行える
  • 生成AIによるコード生成
    開発者が効率的に作業できるサポートを行う
  • 構造化データのマイニング
    様々なデータソースから有益な情報を抽出する
  • 機械学習に基づくアクション推奨
    データパターンを検出した際に適切なアクションを提案する

これらの機能は、企業がデータを活用し、意思決定を迅速に行うための強力なツールとなります。

AI技術を取り入れる際には単なるトレンドではなく戦略的な投資として捉えるべき時代が来ていることがうかがえますね。

しかしその反面、アドビ社の調査によると、日本のマーケターは生成AIの利用率が低く、活用しているのは54%のみ、という結果が出ています。

  • 日本のマーケターの54%が生成AIを利用、日常的な活用は29%、実験的な活用は25%。
  • 海外の平均利用率は約75%で、インドが92%、オーストラリアが79%。
  • 懸念点として「コンテンツの正確性」が41%、「プライバシー管理」と「IP保護」が各29%。
  • 主な利用方法は「会議の文字起こし(39%)」「データ分析(37%)」「マーケティング文言作成(35%)」。
  • 生成AIを画像作成に活用している企業は27%、インドでは61%、オーストラリアでは45%。

参考:日本のマーケター、「生成AI」を使わない? 「プライバシー」「IP保護」を抑えた懸念の1位は

海外では生成AIを利用したマーケティングコピーやソーシャルメディアコンテンツの制作が進んでおり、これが顧客体験の向上にも寄与しています。
日本市場でも同様の取り組みを進めることで、競争力を強化し、消費者との関係を深めることができるでしょう。
次回以降、マーケティング担当者が具体的にどう生成AIを活用できるか、ご紹介する内容など考えています。
(書いてみました >>生成AIは使えない?!現場マーケターのリアルな使い方をご紹介
もしご興味お持ちいただけましたらチェックしていただけましたら幸いです。

まとめ

2024年に向けて、デジタルマーケティングは変革期に突入しています。AIの導入やソーシャルメディアの活用、短編動画の成長など、多くのトレンドが見受けられます。

これらを踏まえた戦略的なアプローチが求められます。企業は時代の変化に柔軟に対応し、新たなチャンスを見逃さないようにすることが重要です。

特に、テクノロジーへの投資が過去よりも重要視されていることは、競争優位性を維持するためには不可欠です。AIやデータ分析の進化により、企業はより迅速かつ効果的に意思決定を行うことが可能になります。このような動きは、顧客体験(CX)の質を向上させるだけでなく、業務プロセスの効率化にも寄与します。

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