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Azureはどのパートナー企業から契約する?EA契約・CSP契約それぞれ解説!

以前、Azureの契約形態の違いを解説させていただきました。

CSP?EA?Azureの契約形態を整理してみた>> https://www.satorifactory.jp/azure_type-of-contract/

今回はAzure契約と切っても切り離せないパートナー企業に焦点を当てて解説したいと思います!

Azureを契約する方法(復習)

前回の復習ですが、Azureを購入(契約)するには大きく2つの方法があります。

  • パートナー企業経由で購入する方法
    ① EA契約:
    大企業向け、事前に料金を見積もり前払い。Microsoftサービスを利用するユーザ数(or デバイス数)が最低500シートあることが前提。
    ② CSP契約:
    従量課金制で中小企業にも適している。Azure利用の規模は問わない。
  • マイクロソフト社と直接契約する方法
    ①MOSA:
    自分でWebから申し込み、小規模で試すことができる。

それでは、パートナー企業経由で購入する場合、それぞれどのような企業に相談すれば良いのか、商流はどうなるのか、図と一緒に解説していきます。

EA契約の場合

Licensing Solution Partner (LSP)と呼ばれるパートナー企業と契約をする必要があります。
Microsoft公式サイト LSP一覧>>https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/how-to-buy/lsp

LSPは、例えば下記のような要件を満たし、LSPプログラムの認定を受けた企業です。2024年9月現在、日本では16社います。

  • ビジネス規模:一定の規模のビジネスを運営していること。
  • 技術的能力:Microsoft製品に関する深い知識と技術的能力を持っていること。
  • サポート能力:顧客に対してライセンスの管理とサポートを提供する能力を持っていること。

LSPとAzureを契約すると下記のようになります。

LSPとの契約

運用中のサポートはマイクロソフト社と直接やり取りすることになりますので、どのサポートを契約すれば良いかは、マイクロソフト社との確認となります。

CSP契約の場合

CSP(クラウドソリューションプロバイダー)パートナー企業と契約することになります。

Microsoft公式サイト パートナーの参照>>https://appsource.microsoft.com/ja-jp/marketplace/partner-dir?filter=sort%3D0%3BpageSize%3D18%3BonlyThisCountry%3Dtrue%3Blat%3D35.7512%3Blng%3D139.709%3Bcountry%3DJP%3Bradius%3D100%3Blocname%3DTokyo%252C%2520Japan%3BlocationNotRequired%3Dtrue

CSPパートナーは、Microsoftのクラウドサービスを顧客に提供し、管理する企業です。これらのパートナーは、Microsoftのクラウド製品(Azure、Microsoft 365、Dynamics 365など)を販売し、顧客に対してサポートや管理サービスを提供します。
つまり、CSP契約の場合はAzureの契約から契約後のサポートまでをパートナー企業がすべて対応することになります。

直接CSP

ちなみに、(Azureを利用する顧客側から見るとあまり重要ではないかもしれませんが)CSPパートナーは大きく2種類に分かれます。せっかくなので下記に整理してみました。

直接請求パートナー

マイクロソフト社からAzureを仕入れ、顧客に販売、インテグレーションやサポートを一気通貫で行えるパートナー企業です。(上記の図は直接請求パートナーと契約した際の流れになります。)

直接請求パートナーとしての要件を満たすために、以下の条件をクリアする必要があり、やや難易度が上がります。
後述の間接パートナーからこちらにアップグレードする、というイメージです。

  • 過去12か月間の間接リセラーとしての取引経験
    少なくとも12か月間、間接リセラーとして活動していること。
  • 収益要件
    過去12か月間に少なくともUSD300Kのクラウドソリューションプロバイダー収益を達成していること。
  • サポート能力
    顧客に対してクラウド製品の最初のレベルのサポートを提供する能力を持つこと。Microsoftのサポートプラン(Advanced Support for PartnersまたはPremier Support for Partners)を購入する必要があります。
  • インフラストラクチャ
    顧客の課金とプロビジョニングを管理するための組織インフラストラクチャを持つこと。

間接プロバイダー・リセラー

間接パートナーは、プロバイダーとリセラーで協力し合う形で顧客にサービスを提供します。
マイクロソフトビジネスに参戦し始めたパートナー企業は、まず「間接リセラー」として実績を積みます。

間接CSP

間接プロバイダーとしての要件を満たすためには、以下のようなサポートとサービスを提供する必要があります。

  • テクニカル トレーニングとサポート
  • 製品とサービスの販売支援
  • 資金調達と信用条件の確立

LSPが間接プロバイダーを兼任していることも少なくありません。

また、CSP契約の場合、基本的にはどの企業を選択してもAzure利用料金は同じです。
「自分たちが利用したいサービスに強い」「サポートが手厚くてきちんとしている」「ある業界に特化しており実績が豊富」など、ご要件に沿って選択していただくのが良いかと思います。

最後に

以上、いかがでしたでしょうか?

となります。

マイクロソフト社はパートナービジネスを基本としているためパートナー形態も複数あり複雑に見えますよね。
今回のブログで整理していただけましたら幸いです。

                       

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