Intuneでユーザー操作が必要な対話型アプリを配信する

IntuneでWin32アプリ（exe、ps1、bat等のインストーラー）を配信する場合、サイレントインストールが必要となります。

一般的には「/q」や「/silent」といったオプションをつけてコマンド実行することでサイレントインストールが可能ですが、対応していないアプリやユーザーによる入力が必要な対話型アプリケーションも存在します。

今回はそんな対話型アプリをIntuneから配信する方法をご紹介します。

事前準備

ServiceUI.exeの入手

1. Microsoft Deployment Toolのインストール
   Download Microsoft Deployment Toolkit (MDT) from Official Microsoft Download Cente
2. インストール後、
   C:\Program Files\Microsoft Deployment Toolkit\Templates\Distribution\Tools\x64\ ServiceUI.exe
   をデスクトップ等にコピーし保管

Microsoft Win32 コンテンツ準備ツールのインストール

1. GitHubからフォルダをダウンロードし解凍しておく
   https://github.com/Microsoft/Microsoft-Win32-Content-Prep-Tool

配信ファイルの準備

1. 作業フォルダの準備
   作業用フォルダを作成し（デスクトップ等にアプリ名のフォルダを作成すると後でわかりやすい）、そのフォルダの中に「src」と「out」フォルダを作成する。



2. 「src」フォルダに必要なセットアップファイル（exeやps1、batなど）と事前準備したServiceUI.exeを配置する。



3. コマンドプロンプトを起動し、事前準備した「Microsoft Win32 コンテンツ準備ツール」のディレクトリを開き、IntuneWinAppUtil.exeを実行する
   Please specify the source folder → srcフォルダのパスを指定
   Please specify the setup file → ServiceUI.exe
   Please specify the output folder → outフォルダのパスを指定
   Do you want to specify catalog folder（Y/N）→ N



4. 完了後、「out」フォルダにintunewinファイルが作成されていることを確認



5. 作成したIntunewinファイルをIntuneポータルから配信する
   配信設定でインストールコマンドを以下のようにします。
   ServiceUI.exe -process:explorer.exe [セットアップファイル名]
   例：ServiceUI.exe -process:explorer.exe 7z2407-x64.exe



6. 配信先デバイスにてポータルアプリを開きインストールを実行すると操作画面が表示されます。

以上です。