Marketoはとても強力なマーケティングオートメーションツールですが、その力を最大限に引き出すためには、日々の定常的なオペレーションが欠かせません。
本記事では、Marketoで定期的に行うべき3つの主要なオペレーションについてわかりやすく解説します。
これらのオペレーションを理解し、実践することで、Marketoを効果的に活用し、マーケティング活動をさらに充実させるためのヒントになれば幸いです。
オペレーション1: キャンペーンクリーンアップ
Marketoには、自動トリガーキャンペーンクリーンアップという便利な機能があります。これは、利用されていないトリガーキャンペーンを非アクティブ化するもので、3ヶ月に1度の頻度で実行されます。
この機能は、6ヶ月以上動作していないスマートキャンペーンを自動的に無効化し、Marketoのパフォーマンスを高く保つのに役立ちます。
キャンペーンクリーンアップが実行される1週間前には、Marketoから通知が届きます。
![](https://www.satorifactory.jp/wp-content/uploads/image-381-1200x114.png)
この通知を受け取ったら、自動停止を予定されているアイドルトリガーキャンペーンを確認し、停止されても問題がないか確認しましょう。
![](https://www.satorifactory.jp/wp-content/uploads/image-382.png)
必要に応じて、無効化を避けたいキャンペーンがあれば、手動で無効化した後に再度有効化することで、キャンペーンクリーンアップの対象外とすることができます。
このプロセスを通じて、システムの負荷を軽減し、パフォーマンスを最適化することができます。定期的なクリーンアップは、Marketoを効率的に運用するための重要なステップです。
オペレーション2: リードマージ
リードマージは、重複したリードを統合する重要な作業です。通常、Marketoでは同じメールアドレスのリードは自動的に統合されますが、SalesforceなどのSFAで新規に作成されたリードが同期される場合など、リードが自動的に統合されないことがあります。このため、データの一貫性を保つために、重複リードのマージ作業が必要となります。
リードマージの手順は以下の通りです。
重複リードの特定: まず、Marketoの重複検出機能を活用して、重複リードを特定するスマートキャンペーンを作成します。
![](https://www.satorifactory.jp/wp-content/uploads/image-377-1200x283.png)
リードの選択と統合: 次に、顧客のタブにてマージするリードを選択したうえで、顧客アクションの顧客のマージをクリックします。
![](https://www.satorifactory.jp/wp-content/uploads/image-379-1200x405.png)
データの整合性確認: 重複リード間でデータの不整合がある場合、どちらのデータを採用するか選択します。
![](https://www.satorifactory.jp/wp-content/uploads/image-380.png)
定期的にリードマージを行うことで、データベースの健全性を維持し、効果的なマーケティング活動につなげることができます。
オペレーション3: SFAとの同期エラーのリカバリ
SalesforceなどのSFAとデータを同期している場合、両ツール間でデータ同期の不整合が発生することがあります。
データが同期されない場合、Marketoの通知にエラーが表示されますので、そのエラーの理由を確認し、再同期などの対応を行う必要があります。
以下に、同期エラーをいくつかご紹介します。
理由:理由: Marketo は Salesforce で Lead を更新できません.
エラー詳細:Failed: REQUIRED_FIELD_MISSING: 値を入力してください: [LastName, Company]
解消方法:Salesforeceの同期で必要な必須項目が不足しています。必須項目を埋めることで同期が再開します。
理由: Marketo/Salesforce 同期が Salesforce インスタンスに連携できません.
エラー詳細: Salesforce と連携する際、Marketo が SSL 接続の問題に遭遇しました.
解消方法:一時的なデータ接続のエラーの可能性があります。しばらく様子を見て解消するようであれば気にする必要はありません。解消をしない場合はMarketoにケースをあげて対応する必要があります。
理由: Salesforce から XML の反応がないため処理できません
エラー詳細: Salesforce の設定に何か問題があるようです。このため予想どおりの反応を得ていません。
解消方法:MarketoからSalesforceのAPIにリクエストを送った際、本来XMLが返るところ別の内容が返答されています。Marketoにケースをあげて理由を確認することを推奨します。
まとめ
Marketoを最大限に活用するためには、定常的なオペレーションが必要となります。
これらの業務を効率的に行うための業務フローを構築し、日々の運用に組み込むことで、より効果的なマーケティング活動を実現できます。
定期的なメンテナンスとデータ管理で、Marketoのパフォーマンスを最適化しビジネスの成長へとつなげられてください!
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