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マイトークン「継承」「上書き」とは?設定前に知っておくべき注意点を解説|Marketo Tips

Marketoを活用している企業のマーケティング担当者の皆様、日々の業務の中でちょっとした機能の仕様について悩むことはありませんでしょうか。

本ブログでは、そんな皆様のちょっとした悩みを解消するためのヒントやTipsをお届けしようと思います。

今回は、マイトークンについてです。マイトークンは操作を効率化し、パーソナライズされたマーケティングキャンペーンを実現するための強力なツールです。しかし、その設定や運用においては、知っておくべき仕様があることも。

今回は、私がMarketoを4年間活用していた中でハマったことのある、マイトークンの継承・上書き関連の内容をお届けしたいと思います。

Marketoのマイトークンとは?

Marketoの管理より

こちらをお読みの方はすでに知っている方も多いかと思いますが、Marketoの「マイトークン」とは、特定の情報や値を格納し、それを他のコンテンツやキャンペーンで再利用できる変数のような役割を果たす機能です。
マイトークンにはスコアやテキスト、カレンダーなど、さまざまな種類があり、メルマガやイベントページ作成はもちろん、エンゲージメントプログラムなどちょっと高度なプログラムにも活用できます。

プログラム内のマイトークンの理解>

マイトークンにはたくさんの特徴や機能がありますが、今回は「継承」「上書き」に絞って解説していきます。

継承されたマイトークンとは

マイトークンは、親階層のマイトークンを子階層に引き継ぐ仕様となっています。
この引き継がれたトークンは「継承されたマイトークン」として子階層に表示され、親階層での変更がすべて反映されるようになります。

活用例

  1. イベント管理
    • イベントごとに共通の情報(例:会場名、日時)を親プログラムに設定し、各キャンペーンで継承。これにより、全てのイベント関連コミュニケーションで一貫した情報を保持できます。
    • イベント管理用のプログラムをフォルダ化してテンプレートとして利用、新規イベント開催時はそれをコピーし利用されることもあるかと思います。
      その際、いちいちLP、集客用メールや受講票などを修正せずとも、マイトークンを修正すれば一発で個別のイベント仕様に変更することができます。
  2. メールキャンペーン
    • 返信先アドレスやスコアリングなど、複数のメールで共通して使用する情報を親プログラムに設定することで、配下のメールプログラム全部に適応が可能です。メールごとに変更したい内容がある際は、後述の「上書き」を利用することで実現可能です。
  3. デフォルト設定の活用
    • その他、プログラムに関係なく、よく使うデフォルトの値(例:連絡先情報や担当者名など)をマイトークンとして設定し、特定のキャンペーンで上書き可能にしておくことで、基本設定を活かしつつ特別なケースにも対応できます。

上書きされたマイトークンとは

「このフォルダ配下では大枠は同じ内容だが、個別で設定したい項目がある」というような場合は、継承されたトークンを上書きすることが可能です。

やり方は簡単。上位階層のフォルダやプログラムで設定されたものと同名のトークンを作成するだけでかんりょうします。

マイトークンの設定時の注意点

それでは、「継承」「上書き」の観点で、個人的に感じた設定時の注意点をご紹介します。

上書きされたマイトークンは親階層の内容を反映しない

当たり前といえば当たり前ですが、上書きされたマイトークンはその上書きされた内容が保持されます。
親階層で変更したからすべて対応完了!として誤った情報を掲載することが無いように、どれを上書きしたか覚えておくようにしましょう。

上書きされたマイトークンは、
削除することで親階層のトークンを継承するようになる
しかし、マイトークンがその階層内のアセットで利用されていると削除できない

特殊な例かもしれませんが、私が実際にかなり面倒な処理をしたことがある内容です。

例えば、あるAのイベント用フォルダからBのイベント用フォルダへメールプログラムのみをコピーしたい場合を考えます。


この時、コピー元のメールプログラムに上書きされたマイトークンやローカルマイトークンが設定されていると、それらはBフォルダ配下でも上書きされた状態で設定され続けます。
このような場合、マイトークンがプログラム内で利用されていると削除できないため、以下のような手順が必要になります。
• メールプログラム内で使用されている継承させたいマイトークンを一度すべて削除する。
• プログラム上からマイトークンを削除する

以前私がコピーしたフォルダは多くのアセットやプログラムが含まれているもので、トークンの削除にかなり時間がかかりました…。

過去のプログラムをコピーすることはミスにもつながりますのでテンプレートとして1つプログラムやフォルダを作成されることが多いかと思いますが、その際もぜひマイトークンに注意して作成してみてくださいね。

弊社ではMarketo活用のご支援を行っております。
お困りごとがありましたらお気軽にお問合せください。

   

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